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CHOP-ME-NOT DIARY▲
2月に入ってからというもの、どうもだめです。
ひとつ呼吸をしている間にも有限の時間が削られていくのを実感します。なおかつ、世の中の先端と後方の速度差がどんどん広がる中で振り落とされないよう必死にしがみつこうとしていますが、どうにもペースが上がらず引き離されていく一方です。その上きょろきょろしている間に自分の現在地と目指す方向が分からなくなり、でも進まなければと思い、手探り状態で焦りばかりが積ります。 昨晩もファミレスにノートPCを持ち込んで小説らしきものを書こうとしましたが、これまでの続きがどうにも書けず、別の新しい話を考えていました。そちらは断片だけが炭酸の泡のようにしゅわしゅわと思い浮かび、炭酸の泡のようにしゅわしゅわと消えて行きました。ふわふわした感じです。もしその話を書きだすとかなりの時間と労力が必要となりますので、書くことで自分が何を得られるか、読んでくれる人がいるとしたらその人が何を得られるか、得られるものの費用対効果はいかほどか、と考えると非常に悩ましい気持ちになってきます。書きたいという欲求はあるのですけれど。 何か転換点がほしい。 もやもやします。 ![]() もやもやしたままファミレスから帰ってきたら、衣服にタバコのニオイが染みついているのに気付きました。禁煙席にいたのにしっかりと吸着していました。 私はタバコを吸いません。一回も吸ったことがありません。今後も吸わないと思います。 健康に悪いらしいというのもありますが、小さい頃からどうもあのニオイが苦手なのです。ガラスの仕切りで完全に分煙されたファーストフード店などの喫煙席に行くと、一歩踏み入れただけで耐えられなくなり離脱してしまいます。個人的な体質もしくは好みの問題ではありますが、それゆえだいぶ早い段階からタバコとの接点は持たないと心に決めており、将来的にタバコにかかわることはないでしょうし、また自分でタバコを買うこともないでしょう。 一生タバコと接点を持たないであろう自分。 そこで急に、あることを閃きました。 自分が今後決して買うことがないはずのものを、あえて買ってみてはどうだろう。 自分の人生にとって縁のないタバコを、 吸う目的ではなく、ただ、自分のために買ってみる。 吸わないのですから買ったところで無駄にしかなりませんが、そのやる必要のない行為自体がちょっとした転換点になるかもしれない。そんな想像に囚われた私は、コンビニで緊張しながら番号を指定して、タバコを一箱買いました。 ![]() ピースです。 実はこれを選んだのには理由があります。 買うはずがないと言ったタバコですが、私は過去に一度だけ、自分のお金でタバコを買ったことがあるのです。 それは小学校低学年くらいの頃、よくおもちゃを買ってくれた父の友人(以下、おっちゃんと呼ぶ)の誕生日に、お返しの気持ちでプレゼントを贈りました。そのおっちゃんがよく吸っていたのが黄色いピースだったので、それをあげたのです。自分のために買ったのは今回が初めてですが、誰かのために買ったことが一度だけあったのです。 おっちゃんは長い間独身で、ときどきうちに遊びに来てはレゴブロックやゲームソフトを買ってくれました。いつもいつも何かくれるので、ある時何もくれずに帰ってしまった時はひどくがっかりしました。ところが数十分後、おっちゃんは大きな包みを抱えて戻ってきました。開けてみると新しいシリーズのレゴブロックでした。歓喜する私と妹を見て、おっちゃんは言いました。 「俺がなにもやらずに帰ると思ったか?」 おっちゃんには結婚する気配がなかったので、周囲の人々はずっと独身で過ごすものだと思っていました。しかし、おっちゃんが50歳の大台に乗ろうかという時、ついに結婚することが決まりました。誰もが驚いたその相手は、なんと19歳。まさかの未成年で年の差は約30歳。奥さんの親御さんよりもおっちゃんの方が年上という不思議な関係です。 その後娘さんが1人でき、3人家族で10年近くやってきました。幸せそうでしたが、そうとばかりも言ってられない事態が起きました。 おっちゃんが病気で倒れたのです。 それもかなり危険な状態だったようです。ただ命は助かり、しばらくして退院することができました。みんな胸をなで下ろしましたが、不安が残ったまま悩むことになる人がいました。 奥さんです。 奥さんはまだ若いですし、娘さんもまだ小学生。しかしおっちゃんは還暦が近付いており、このような健康上の不安を抱えたままではこの先の生活がどうなるかわかりません。最終的に奥さんは離婚を決意しました。おっちゃんはひとりになってしまいました。 私が知っているのはここまでです。今おっちゃんが何をしているかは知りません。でもきっと病気のことがあるので、タバコは吸っていないと思います。この日記を書いている時点でピースはもはや私にとって「吸うためのタバコ」という概念は薄れ、一連の記憶にリンクするシンボルとなっています。 思えば私も30歳。私が生まれたのはおっちゃんが30前後の頃で、結婚相手との年の差は約30歳ですし、離婚したときの奥さんの年齢も30前後です。若干無理に30つながりを見つけ出している感はありますが、なんとなくそういう節目だと思うことでシンボルがシンボルとしての意味の強さを増し、私に影響を与えてくれるような気がします。 こう考えると、今回ピースを買った意味はあるのかもしれませんね。 さて、これが転換点になるでしょうか。
by polisan
| 2010-02-12 00:50
| 日記
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