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イガラシイッセイです。無口の反動は日記に表れます。
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CHOP-ME-NOT DIARY
小説を書こうとすると思い浮かぶある作品
小説を書こうとしています。でもまだ書き始めてません。
書くにはいろいろと足りてないなーと思います。まず本を全然読んでません。下地がない!

それでも書くのです。


小説を書こうとすると思い浮かぶある作品_d0018714_12556.jpg



ところで、小説を書こうと心に思ったとき、連動するように思い浮かぶ作品がひとつあります。村上春樹『海辺のカフカ』です。



海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

村上 春樹 / 新潮社





村上春樹の長編小説はこれしか読んだことがありません。しかも特別好きというわけでもなく、かと言ってつまらないと投げ捨てるでもない、一度読んだだけの小説。不思議や謎の多い物語について深く考えたらいいのだろうと思いつつ、なかなか踏み込めないまま時が過ぎている小説。

なんでそれが思い浮かぶのかと申しますと、文章の書き方が印象的だったからです(たぶん)。

この作品って、カフカ少年とナカタ老人の二人を軸に話が進みますよね。それぞれにフォーカスが当たっている時、つまりカフカ少年サイドで話が進んでいる時とナカタ老人サイドで話が進んでいる時では、まったく文体が異なるのがおもしろかったのです。

カフカ少年の場合はこんな感じです。

僕は目を開け、深く息を吸いこむ。そしてスプレー・ペイントの缶を足もとに捨てる。鉈を捨て、コンパスを捨てる。すべてが音をたてて地面に落ちる。それらの音はずっと遠くのほうから聞こえてくる。


それに対してナカタ老人の場合はこんな感じです。

ナカタさんは珍しく考え込んだ。あるいは考え込むような顔をしていた。短く刈り込んだ白髪混じりの頭を、手のひらでごしごしとこすっていた。


両方とも短い引用で申し訳ないですが、簡単に言えば、カフカ少年は一人称・現在形で、ナカタ老人は三人称・過去形です。途中でカフカ少年側は「僕は」が「君は」に切り替わる演出があったり、ナカタ老人側はホシノくんの一人称の独白があったりしますが、基本的にはこの形です。

カフカ少年は一人称・現在形を使うことで、彼が何を見ているか何を感じているか、15歳という若者の心の動きとか躍動感が、「今」という瞬間が伝わってきます。一方のナカタ老人は三人称・過去形を使うことで、一歩引いた客観的な視点、そこからナカタさんの静けさや得体の知れなさが伝わりますし、読者が落ち着いて考える余裕を残しています。

だから、一人称なのか三人称なのか現在形か過去形かでだいぶ読者の感じ方が変わるからどうするか熟考する必要があるぞと思うわけです。でもこんなのは基本中の基本なんだろうな。ちなみにこれから書こうとしているのはまだどちらか決めていません。難しいです。でもがんばるぞ。
by polisan | 2010-09-24 02:00 | 日記
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