人気ブログランキング | 話題のタグを見る
c50+1 presents

イガラシイッセイです。無口の反動は日記に表れます。
by polisan
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
最新の記事
移転しました
at 2010-12-19 22:59
沙汰がない
at 2010-12-13 02:10
冬の文学フリマに出た。
at 2010-12-07 01:52
師走の入口で
at 2010-12-02 02:11
【告知】「突き抜け2」&「ビ..
at 2010-11-26 02:28
おまけ
検索
カテゴリ
日記
音楽
映画

食べ物
雑学
好きなもの
はじめて
スペシャル
インド
タグ
以前の記事
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
CHOP-ME-NOT DIARY
迷惑爺
今日の会社帰り、駅のホームで電車を待っていると、見るからに酔っ払った60くらいのおっさんがふらふらとこちらへ歩いてきました。このおっさん(以下、爺)の暴れっぷりを思い出し思い出し書き記したいと思います。

電車がホームに入ってくると、爺はまだ走っている電車すれすれのところを煙草ふかしながらよれよれと歩いてきました。僕は危ねえなあとは思いましたが、特に気にしないようにして開いたドアから電車に乗り込みました。すると爺も同じドアから乗り込み、

爺「席空いてねえーから、ここ座っちゃおうーかな」

とでかい声で独り言を放ったかと思うと、ドア付近の床にどかっと腰を下ろしました。ひるむ乗客たち。全く迷惑な爺だ、と僕が思っていると、反対側のドア付近の座席に座っていた50代くらいの会社員風男性(以下、会社員)がとても男らしく注意したのです。

会社員「あんた、ここ煙草吸っちゃだめだよ」

そっちか!でも確かに禁煙だから煙草は吸っちゃいけない。よく言ってくれた、と僕が心中で賛辞を送っていると、酔っ払った爺には効果が無かったようで、突然いきり立って会社員に詰め寄り、怒鳴り散らしました。

爺「なんだてめえごら!タクシー乗って川行くか!どざえもんにすんぞ!!」

うわああ、きれてる・・・。これに対し会社員はまともに相手にしてはまずいと察知したようです。完全無視を決め込みました。すると爺はまくし立てるだけまくし立てて元いた場所に戻っていきました。そしてまた床に座り込んだのですが、今度は体は車内のまま足だけをホームに投げ出して座ったのですよ。当然そのままではドアを閉めることができません。どうしたものか。するとスーツを着た茶髪の青年(以下、若者)が爺に近寄っていき、まるで友達のように肩を組んで言いました。

若者「まあまあ、おっさん・・・」

どうやら若者は爺を優しく諭そうとしているようです。いいぞ、若者!しばらく若者は小声で何事か囁いていました。僕はこれで解決することを祈りました。しかし、残念ながら彼には爺の気を静めることはできませんでした。爺は叫びます。

爺「なんだこら、てめえやくざの回し者か!!」

どっちがだよ!ああもう、駅員は来ないのか。若者はそれでも辛抱強く説得を試みます。ですが爺のテンションは上がる一方。

爺「何が落ち着けだ!!肩触るんじゃねえ!!!」

そこへやっと駅員二人が到着。事情が分からない駅員は悠長に爺から事情を聞こうとしますが、もう電車の出発時間は過ぎています。彼らはどうも頼りない感じです。と、ここでだんまりを決め込んでいた会社員が駅員に注文をつけ始めました。

会社員「そいつ下ろしてよ、乗ってたら絶対迷惑かけるよ」

しかし駅員二人はなぜかその場を離れます。

会社員「だめだよ放っといたら!なんかあったらあんたらの責任だよ!」

しかし駅員はしばらく戻ってきません。まだ爺は座っています。電車は止まったままです。そのうち別の場所からも怒声が飛んできました。爺に対して誰か怒鳴っているようです。しかも先ほどのなだめ役の若者までもホームから、

若者「てめえやんのかコラ!降りてこいや!!」

と挑発し、もはやなだめる気もありません。さらに不動産屋風の恰幅のいい中年男性が顔を赤らめながら爺に近づいてきて「おい、何してんだ!!電車待ってんだろうが!!」となじります。ピリピリ。場の緊張感はピークに達しました。沈黙。そして、ついに、爺もプレッシャーに負けたのか、大儀そうに電車を降り、持っていたビニール袋を地面に叩きつけ、こう言い放ちました。

爺「極真なめんじゃねえぞ!!!」

それにすかさず、会社員が返す。

会社員「そいつが極真な訳ないよ(笑)」

そういい終わるかどうかのうちにドアは閉まり、電車はゆっくりと発車しました。最後にベンチに大の字に座る爺と、アウトボクシングスタイルで爺と対峙する若者の姿がドア越しに見えましたが、その後どうなったかはわかりません。
by polisan | 2005-04-23 03:32 | 日記
<< 回線が重い 怒れ >>