人気ブログランキング | 話題のタグを見る
c50+1 presents

イガラシイッセイです。無口の反動は日記に表れます。
by polisan
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新の記事
移転しました
at 2010-12-19 22:59
沙汰がない
at 2010-12-13 02:10
冬の文学フリマに出た。
at 2010-12-07 01:52
師走の入口で
at 2010-12-02 02:11
【告知】「突き抜け2」&「ビ..
at 2010-11-26 02:28
おまけ
検索
カテゴリ
日記
音楽
映画

食べ物
雑学
好きなもの
はじめて
スペシャル
インド
タグ
以前の記事
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
CHOP-ME-NOT DIARY
思いつきで行くな
昨日GWは家でじっとしていると書きましたが、思いつきで新宿でやっていた某絵画展へ行ってきてしまいました。

昼過ぎに着いたらすでに長蛇の列。やはりやめておけばよかった、と思いつつも1時間弱待って何とか中へ。美術館のようなものを想像していたのですが、実態は盛況な展示即売会でした。どうりで高層ビルの1フロアで済ませている上に入場無料なわけだ。しかも招待客は待ち時間なしで入れるわけだ。

会場の中も広くなく、他の展も併設で、かなりの部分が商談スペースに当てられていました。いかにも買いそうな客には担当者がついていますし、こういう場所だとは思っていなかった僕としては大変落ち着かず緊張してしまいます。それでもせっかく待ったんだから、と食い入るように絵を眺めていたらなんと僕にも担当者がついてしまいました

ひょっとしてカモにできると思われているのではないか、と不安になると、その女性の担当者は「若い男性が一人で見に来るのってなんかいいなあと思って」と言い出しました。しかし、会場には一人で来たと思しき若い男性が他にも何人かいて、彼らには誰もついていないことを考えるとやはり不安になるのでした。

その担当者の方は僕が予備知識もなしでひょっこりやってきてしまったことを知ると、とても簡潔な説明(これはリトグラフです、リトグラフとは石版画のことです、で終わり)をしてくれたあと、たわいもない世間話をして最後に「気に入った作品があったらあとで教えてくださいね。」と言い残して去っていきました。
強制的にテーブルに座らされることにならなくてよかった、と僕は胸をなでおろしました。
(余談ですが、話している最中に担当者がじりじりと後退っていたことが気になりました。僕が何かプレッシャーを与えていたのか、変な匂いでもしたのか、理由はわかりませんが何か変則的かつ有効な対策を講じてしまったようです。)

そして一通り絵を見て満足した気分になっていると、待ち構えていたように先ほどの担当者がやってきて「どうですか、気に入った作品ありました?」と尋ねてきたのです。あ、忘れてなかったのか、と思いながらも気に入った作品や感じたことを話すと、「やっぱり目の付け所が独特ですね」とか「絵の見方が上手ですね」とおだてられ、悪い気はしなかったのですが、もう一人の自分が頭の片隅で「甘言にたぶらかされるな」と囁いています。この時点では、そんなに猜疑する必要も無かろう、もう一人の自分よ。という気持ちになっていたのですが、直後、担当者はこう言いました。
どうです、よかったら座ってカタログを見ていきませんか?

瞬間、僕の中に緊張が走りました。まずい。僕はわざとらしく時計を見て「一時間も待つとは思わなかったので、実はもう時間が・・・」と上ずった声で遠慮を試み、帰るそぶりを見せて相手の反応をうかがうと、担当者はにっこりとしてこう言ったのです。
何か部屋に飾りたいと思う作品はありませんでしたか?

買わされる。僕の頭の中にはもうそのことしかありませんでした。その後どうやって会場を後にしたのかはよく覚えていませんが、割とあっさり帰れたと思います。

しかし今になって考えると、画廊キャッチに自ら飛び込んでしまったようなものなのでしょうか。買う気はさらさら無かったので事なきを得ましたが、小心者の僕には危険な場所だったかもしれません。勉強になりました。今後はお金を払って見るところに行くことにします。
(それにしても版画って大量に作れるのにお高いんですね。儲かるんだろうなあ)
by polisan | 2005-05-06 01:36 | 日記
<< 今日の感想文 GW半ば >>