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イガラシイッセイです。無口の反動は日記に表れます。
by polisan
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CHOP-ME-NOT DIARY
はじめての裁判傍聴
数年のうちに裁判員制度が始まるようです。
どうか自分に当たりませんように、とプレッシャーに弱い僕は思うのですが、そもそも裁判のことなんか何も知りません。実は案外たいしたことない可能性あります。世の中って案外たいしたことないことばっかりですよ。自分が知らないだけで本当はあみだくじで判決を言い渡しているかもしれないじゃないですか!

百聞は一見にしかずということで、1月某日、霞ヶ関の東京地方裁判所へ赴きました。

はじめての裁判傍聴_d0018714_4101756.jpg




裁判所の建物は何となく威圧的な気がしました。入口付近では弁護士が電話で難しい話をしています。本当に入っても大丈夫かと心配になりましたが(へたれなので)、入口で躊躇していると不審者に思われかねないと逆に心配になり(へたれなので)、意を決して堂々と大またで突入しました。

突入して最初に出くわしたのは警備員でした。大またで勢いがついていたのでぶつかりそうになりました。ぶつかったらつまみ出されてゲームオーバーになるところです。危ない。

警備員の次に目に入ったのは、通路を塞ぐように設置された大掛かりな装置。あ、これ空港にあったな。荷物検査をするやつだ。スキャンして銃刀や爆弾を発見するあれだ。って、えっ、そんなものがあるの! そんなものものしいんだ!
荷物検査を全く予想していなかった僕はポケットのデジカメを見咎められ厳重注意を受けました。カバンにしまっておけとのお達しでした。へっへ、実はデジカメに見せかけた小型爆弾かもしれませんぜ?(負け惜しみ)



辛くも荷物検査をパスした僕は、さて、どこへ向かったらいいのだ。

キョロキョロしながら受付方面に歩を進めると、たくさんの人が集まってなにやら冊子を熱心に見ています。どうやら本日の公判予定が書かれているようです。僕は目に留まった刑事裁判の紙束をぺらぺらめくります。

実は裁判所に到着した時点ですでに午後3時を回っており、裁判は5時までっぽいので、あまり傍聴できそうなものがありません。数少ない選択肢から勘で詐欺をチョイス。きっとこれが面白いに違いない。長年捜し求めていたものに違いない。根拠のない自信が湧き出る泉とは俺のことだぜ。

エレベーターに乗り4階へ。1階のロビーは人でごった返していたのに、4階の廊下は人気がなく薄暗い。古い病院のようで気が滅入ります。目的の法廷は「開廷中」の表示が点っていましたので、一般傍聴人の入口から中へ入ります。

法廷に入って最初に感じたことは、狭い。想像以上に狭い。体育館の半分くらいの広さを想像していましたが、そこは小さめのライブハウスか、はたまた街の定食屋か、卓球台なら2面広げただけで一杯になりそうな小部屋でした。傍聴席は5人がけのベンチが4台で合計20人で満席。どこに座っても砂被りです。

次に感じたことは、明るい。廊下の暗さと比較すると、夜の国道沿いのコンビニかと思うほど蛍光灯が張り切っています。すでに書記官と思われる女性がスタンバイしていましたが、失礼ながら、顔のしわの数を正確に数えられるのではないかというほど室内は明るいのです。

しかしこう狭くて明るいと、たいした心構えもなしにノコノコと傍聴にやってきた僕のごとき人間だと背景に溶け込むことが出来ずそわそわしてしまいます。自分も裁判に参加していると思わずにいられません。めっちゃ緊張してきます。



開始時間が近づくにつれ徐々に一般傍聴人も増え、事務官や検察官と思われる人々も席に着きます。そして奥の扉が開き、2人の刑務官に引き連れられ、ついにこの法廷の主人公である被告人が入廷してきました。
詐欺を働いたという被告人はいったいどんな人物かとドキドキしながら目をやると、そこにいたのは手と腰を紐で縛られた、顔面蒼白の30代と思われる女性でした。

個人的な感想としては、とても人を騙せるような感じには見えませんでした。寝起きでそのまま来たような綿のトレーナーとスウェットに身を包み、茫然自失・絶望どん底といった表情で視線は空中を彷徨い、近くで大声を出したら心臓が止まって死んでしまうのではないかというほど弱弱しいのです。

ショックでした。浮ついた気分は消し飛びました。

刑務官に挟まれて縮こまっている人物は、僕の数メートル先に座っているその人物は、リアルに人生の岐路に立たされている人間です。僕が気軽に見に来た裁判は、一人の人の人生がかかっている修羅場であると思い知らされました。

暫くしてどこからともなく(多分書記官から)「起立!」という号令が聞こえ、傍聴人も含めて全員が起立します。意表を突かれた僕はアワアワしながら立ち上がります。間を置かずに裁判長が入廷し、全員着席します。いよいよ裁判が始まります。



この裁判は新件とのことで、手元のパンフレットによると冒頭手続から始まるようです。最初に裁判長が被告人に氏名・本籍・現住所を質問します。と、ここで、裁判長が質問すると裁判長の前に居る人がなにやら同時に喋っています。しかも日本語じゃない。中国語だ。通訳か。被告人は中国人だったのか。

次に検察官が起訴状を読み上げたり、被告人の生い立ちを説明したりします。とんでもなく早口な上に噛みまくりでナレーターとしては失格ですが、検察官としては普通なのでしょうか。しかしその説明で事件の概要がある程度わかりました。

被告人は飲食店を経営しており、客がカードで支払いする際にこっそり代金を水増ししたのが主な罪状のようです。被告人が得たのは8万円程度。生い立ちとしては中国生まれで日本人と結婚して子供が出来るが離婚。その後日本に帰化して飲食店を開いたようでした。

という背景がわかったところで、次は証拠調べかなと思ったら、裁判長が予想外の発言をしました。

「じゃあ、今日はこの辺にしておきましょう」

ええー、始まったばかりじゃん! 15分しか経ってないよ!
裁判長は追起訴があるからとかなんとか言っていましたが、手際よく次回の日取りを決め、あれよあれよと言う間に裁判は終わってしまいました。法廷関係者もただの傍聴人も、さあ次次!とばかりにさっさと立ち上がって帰って行きます。

ふと被告人のほうを見ると、変わらず放心状態でたたずんでいました。目が腫れていましたので、泣いていたのかもしれません。

その姿を見てあることが気になりました。そういえば子供の親権は被告人にあると言っていました。被告人は拘束されていましたので保釈されていないのだと思いますが、子供は家に居るのでしょうか。被告人は日本に身寄りはいないし、次の裁判まで1ヶ月あるし、子供はどうしているのだろう…。

なんだか凄く凹みました。
by polisan | 2007-01-27 06:17 | はじめて
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