ちょっと前の資料ですが、こんなの見つけました。

２１世紀の科学技術の展望とそのあり方

堅苦しげな文書ですが、内容は夢に富んでいます。１２００人の専門家が好き勝手に「２１世紀はこうなる！」予想をしたものを、科学技術庁が額に汗してまとめたもののようです。
なかなか興味深いものがありまして、

【思考支援技術】
脳のメカニズムが解明され、脳へ直接情報を記憶させたり、忘れさせたりすることができるようになる。また、経験したことが自動的に記録され、思い起こしただけで正確な情報が再生できる機器が開発され、人間の思考を支援する。

これなんか嫌だなあ。絶対悪用されます。いつだったか Yahoo!JAPAN のエイプリルフールネタに脳内の記憶を映像化するサービスみたいなのがあった気がしますが、当時エイプリルフールと気づかずにこれやべえんじゃねえのと思った記憶があります。脳をいじらんでも催眠術で十分ではないですか。

【生体を超える義手・義足】
5本の指と関節があり、神経に直結して制御でき、筆を持って字が書ける義手など、ロボット技術によって義手、義足が人間の手足もしくはそれ以上の能力を持つようになる。

さっきのもそうですが、なんか攻殻機動隊みたいですね。そういえば東大で光学迷彩を研究してますし、科学が漫画に追いつこうとしてるのってロマンだと思います。僕もそっちに行きたい。

【人間圏と自然圏の分離】
人間の生活・生産などの活動は基本的に１００万都市が入るような巨大な閉鎖空間、あるいは宇宙都市、地下都市、海底都市の中で行われ、地球規模で自然が回復する。

１００万都市が入る巨大な閉鎖空間って、技術的に可能なのかもしれませんが２１世紀中に竣工しないと思います。地下に作るにしても、計画だけで何十年もかかりそうですし、実際つくるとなると幸区と麻生区を除いた川崎市がすっぽり入るくらいの穴を掘って生活に必要なものを周到に準備しなきゃなりませんし、気が遠くなります。

２１世紀もまあいいですが、参考資料の「２０世紀の予言」のほうが面白いかもしれません。結構当たってます。